2017.02.04 松山市医師会中予ブロック代行学会 ~想像するちから:チンパンジーが教えてくれた人間の心~ 司会




京都大学の松沢哲郎先生に、上記ご講演を頂きました。
松山市医師会学術部担当主任理事として司会をさせて頂きました。

 日本から遠く離れたアフリカ・ギニアの地で31年の長きにわたり、野生チンパンジーの行動を観察し、京都大学霊長類研究所では実験を繰り返した。
 言葉を覚えたチンパンジーとして一躍有名になった「アイ」とその息子「アユム」たちを通して、親子関係や社会性、教育や文化といった「人間社会」の進化の起源を探っている。
 「アウトグループ研究」手法を用いて、「人間とは何か」を知るために、人間ではなく霊長類の中でも最も人間に近いチンパンジー研究から、その本質に近づこうとしている。
 たとえば、道具の使用に関して、チンパンジーの親たちは子供に手本を示し、子供はそれを真似ることで学ぶ。ただ、人間の親たちとは違い、決して手を添えたり、誉めたり、微笑んだり、見守ったりすることはしない。このような参与観察から、人間の「教える」という心の論理を推測していく。種々の研究結果から、松沢教授は次のように講演を締めくくられた。人間が持つ「想像するちから」は、お互いが「思いやり、分かち合い、慈しむ」心を育み、将来に希望を持つことが出来る。
 当日は、親子連れ・子供さんたちも多数参加されていたが、大変楽しく分かりやすいと好評であった。書籍販売やサイン会では、参加者からの質問に気さくに応じられ、大変盛況であった。



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